- ふーちゃん通信
【第1回】Excelマクロ超入門:AIに頼んで業務を1秒に短縮⏱
2025.10.17(Fri)
今週のふーちゃん通信は、業務効率化のお話です!
Excelの集計や表作成などの業務も担当している中の人より、マクロを便利に使う方法についてご紹介します✨
「マクロが使えたら便利そう!」と思っていても、使い方が分からない方も多いのではないでしょうか?
そもそもマクロが使えると何がいいのか?
例えば、毎週同じフォーマットでデータを整形して、コピペして、色付けして、集計して…という作業。
これ、毎回30分かかってませんか?マクロを使えばボタンをポチッと押すだけで1秒です。
毎月の売上レポート作成で「あー、またこの作業か…」と思いながら、同じセルをコピペして、同じ数式を入れて…を延々と繰り返す。そんな虚無感から解放されるんです。
つまり、あなたの代わりにExcelが働いてくれるというわけです。
あなたはコーヒーを飲んでいればいい☕
控えめに言って最高ですね🌟

ただし、そんな便利なマクロを使うには「VBA」というプログラミング言語を学ぶ必要があります😭😭😭
時短のために、時間をかけてVBAを学ぶのもなぁ…と思いつつ悶々としていたら、いつの間にかAI🤖が賢くなって、マクロを書いてくれる時代になりました!
いい時代になりましたね!
目次
🎲AIは万能じゃない
そのマクロを書いてもらったところで、AIはどう使うかまで懇切丁寧に自主的に教えてはくれません。
彼らは賢いですが、気が利くわけではありません💡
最近ではAIエージェントが話題となったりしていますし、2029年頃にAGI(汎用人工知能)が登場するという予想もあります。でも今は、ツールとして上手に使うのがベストでしょう🤖
さて、いつものふーちゃん通信とは全く違ったテイストですが、「どんな記事でも書いてよい」との指示なのでどこまで自由に書いていいか探りながら書いていきます笑
話が逸れましたが、本題です!
💡 この記事は準備編です。
AI × Excelで業務改善するための土台を、5分で作ります。
⚠️ 会社のPCで使っても大丈夫?
「うちの会社、マクロ禁止なんですよね〜」——よく聞くセリフです。でも、本当に禁止ですか?それとも「よくわからないから触らないでおこう」ですか?
🔍 実は、マクロ全面禁止の会社は少ない?
ほとんどの企業は「通知付きで慎重に使う」というスタンスではないでしょうか。以下を守れば、情報システム部門も文句は言いません:
・出所不明のマクロファイルは開かない/有効化しない(添付の .xlsm
は要注意)
・自分で書いた(AIに書かせた)コードは自己責任で自分のPC内で使う
・配布する場合は上長の承認を得る/チーム共有時は必ず確認
💡 自分のPCで自分のために使う分には、ほぼOK。念のため社内ルールを確認してください。大丈夫そうなら、次へ。
🎯 今回のゴール
準備が整ったら、次回以降こんなことができます:
- 👤 あなた:「選択した範囲を自動で整形するマクロ書いて」
- 🤖 AI:「はい、こちらです」(コード生成)
- 👤 あなた:(コピペして保存)→ ボタン1クリックで実行
- ✅ 完了!
この「コピペ→即実行」の流れを作るのが今日のミッションです。
📦 STEP 1:個人用マクロブック=「AIコードのお家」を作る
🏠 個人用マクロブックとは?
正式名称:PERSONAL.XLSB(パーソナル・エックスエルエスビー)。どのExcelファイルを開いても使える、あなた専用のマクロのお家です。通常、Excelマクロは「そのファイル内」にしか保存できませんが、PERSONAL.XLSBに入れておけば:
- ✅ 見積書.xlsx を開いても
- ✅ 売上データ.xlsx を開いても
- ✅ どんなファイルでも
あなたのマクロが待機している状態になります。
⚠️ これがないと、AIが書いたコードを毎回どこかに貼り直す羽目に(地獄です🔥)。
⏱️ 3分でPERSONAL.XLSBを作る
STEP 1-1:開発タブを表示(まだなら)
- Excel上部:ファイル → オプション
- リボンのユーザー設定 → 右側の「開発」にチェック ✓ → OK

STEP 1-2:空のマクロを記録して、PERSONAL.XLSBを生成
- 「開発」 タブ → マクロの記録
- マクロの保存先を 個人用マクロブック に変更(⚠️超重要⚠️)
- OK → すぐに 記録終了


💡 「何もしてないのに記録終了?」と思うかもしれませんが、目的はPERSONAL.XLSBというファイルを作ることです。
STEP 1-3:保存確認で「はい」
Excelを閉じると:「PERSONAL.XLSBへの変更を保存しますか?」→ はい をクリック。
次回Excel起動時から、このファイルが(見えないところで)自動で開かれます。
🔓 STEP 2:セキュリティ設定=「AIコードを安全に受け入れる」
🚫 「このコンテンツは無効化されています」問題。マクロ入りファイルを開くと、Excelが警告を出します。これは正常な動作です。問題は、設定次第で警告すら出ずにマクロが動いてしまうこと。それは危険です。
📌 推奨設定:通知を表示して、判断は自分で
- ファイル → オプション → トラストセンター
- トラストセンターの設定 をクリック
- 左メニュー「マクロの設定」 → 「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」を選択 ✓ → OK

このワンクッションが、あなたを守ります。
🧪 STEP 3:動作確認=「ちゃんと準備できたか試す」
ここまでの設定が正しくできたか、簡単に確認しましょう。
- Excel を開く → Alt + F11(VBE = Visual Basic Editor)
- 左側のペインに 「VBAProject (PERSONAL.XLSB)」 があればOK
✅ チェックポイント
・左ペインに「VBAProject (PERSONAL.XLSB)」がある
・トラストセンターで設定確認済み
・開発タブがリボンに表示されている
見当たらない場合:STEP 1をやり直す/保存時に「はい」を押したか確認
🎁 今日の成果:AIに会う準備が整った
🎉 準備完了です!あなたのExcelは今、AIが書いたコードを受け入れる体制になりました。
📚 次回予告
【第2回】Excelマクロ超入門:AIに頼んで業務を1秒に短縮⏱
- 📝 生成されたコードをPERSONAL.XLSBに貼る手順
- 🎯 QATに登録して1クリック実行
- 🤖実際にAIと協働して、業務マクロを作ります。
💬 さいごに:コピペ地獄からの脱出は、今日始まる
「AIが仕事を奪う」という話をよく聞きます。でも、考えてみてください。
列幅調整やコピペは、あなたの仕事ですか?違いますよね。AIにコードを書かせて、単純作業を1秒で終わらせる。その分、人間にしかできない仕事に時間を使う。
次回は、実際にAIにコードを書かせます。お楽しみに😃